SADの薬物療法とは



選択的セロトニン再取り込み阻害薬(selective serotonin reuptake inhibitor: SSRI)と呼ばれるグループの抗うつ薬を用います。

薬はSADの症状に関与していると思われている脳内の扁桃体などの過敏性を抑えると考えられています。

薬は少量からはじめ副作用のチェックをしながら、徐々に増量して行きます。

 

副作用としては、吐き気などの消化器症状と眠気が多いですが、

不安・焦燥感や衝動性などが高まることもあり、治療初期はこまめに受診し注意する必要があります。

また、急に薬をやめると、離脱症状として、ふらつき、吐き気、めまいなどが起こる事があります。

1ヶ月以上服薬したあとに、急に薬をやめることは避けましょう。


残念ながら、薬物療法には限界があります。

初回治療で症状が寛解する例は2〜3割、改善は3〜4割、

残りの3〜4割は初回治療に反応しないと言われています。

初回治療に反応しない場合は薬の種類の変更や行動療法を併用するなど、別の選択肢もあります。


薬は長期的にのみ続ける必要があり、効果が実感できるまでに少なくとも3ヶ月、

日常の生活場面で十分な効果が認められるのにさらに6ヶ月必要と言われています。


また、薬をやめると約50%の人が再発するといわれており、継続投与期間として少なくとも1年以上が必要です。


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